うるおいを保つ「角層(角質層)」とは?
冬の乾燥が気になる日々ですが、この時期に改めて「表皮の角層(角質層)ついて」お話したいと思います。
以前「知っておきたい肌のターンオーバーの仕組み」ではターンオーバーについてお話しましたが、ターンオーバーとは「表皮のうまれかわり」のことです。
皮フは大きく分けると、表皮・真皮・皮下組織の3層
表皮は平均約0.2㎜の厚さ
角層(角質層)について
表皮の一番外側にある角層は、「角層細胞」が10~20層に重なってできています。
その表面には皮脂と汗が混ざりあってできた皮脂膜があります。
NMF(天然保湿因子)や細胞間脂質などのバリア機能の働きで、うるおいを保ち、皮膚を乾燥から守っています。
肌のうるおいのポイントは「皮脂膜」「NMF」「細胞間脂質」
皮脂膜は、トリグリセリド・遊離脂肪酸・スクワランなどで構成され、皮フの表面を覆って保護しています。
NMFはアミノ酸が主な成分で、その他 PCA(ビロリドンカルボン 酸)、乳酸ナトリウム、尿素などの保湿成分が集まっています。水分保持機能の役割があります。
細胞間脂質は角層内で角層細胞の間を埋めている脂質でのことで、レンガとセメントの関係に例えられます。レンガが角層細胞で、セメントが細胞間脂質となります。細胞間脂質は主にセラミド、脂肪酸、コレステロールなどで構成されています。細胞と細胞をしっかりと接着するセメントのような役目を果たしているので、肌内部の水分が蒸発するのを防ぐバリアの役割を担っている重要な成分です。