どのマスカラがおすすめ?【化粧品開発者が解説】使い方の基本から種類別の特徴まで

毎日のメイクで欠かせないマスカラ。使用する目的は、まつ毛を太く長くし、放射状に広げることで、目を大きく見せることにあります。

その時によって、流行りのタイプは変わるものの、いつの時代もアイメイクの中で、大きなポイントとなることは間違いありません。

この記事では、化粧品開発に携わる筆者が、マスカラの基本的な情報、塗り方から、ブラシの種類別の特徴などを改めて解説、最後まで読めばおすすめのタイプもわかります!

基本的な使い方(塗り方)

まずは、基本的な使い方をおさらいしましょう。

塗る前にまつ毛を整える

朝起きると、まつ毛がバラバラな方向を向いていることがあります。ビューラーをする前に、まつ毛をコームで梳かして毛の流れを整えましょう。

次に、ビューラー等でまつ毛を上げて行きましょう。1回で上げてしまうのではなく、根元、中間、毛先と2~3回に分けて上げるときれいに上がります。

付け方のコツ

毛の方向を意識し、毛先までつけましょう。まず、ブラシをまつ毛の上からなでおろすようにつけます。次に下から持ち上げるようにつけます。

この順番でつけることで、まつ毛の立ち上がりも期待できます。マスカラのブラシを根元に当てて、軽く左右に動かすと液が付きやすいです。

マスカラ王道3種類の効果別特徴

ボリューム

テクスチャーが重く、粘度の高い油性成分を使った厚みのある液になっています。まつ毛1本1本にたっぷり液がつき、太く濃く、ボリュームが出ます。

どんな人におすすめ?

目元を強調したい人におすすめです!ナチュラルメイクも引き続き流行していますが、Y2Kファッションのブームと共に、ボリュームのある目元のメイクも挑戦してみては?

ロング

ボリュームタイプのマスカラに比べて長さを重視したい時に使うマスカラです。細く長い繊細なまつ毛に仕上がります。繊維入りのものもあり、線維配合のものは、線維をまつ毛に絡ませることで長さを出します。

どんな人におすすめ?

使いやすいものが多く、初心者さんにおすすめです。

カール

まつ毛上でより早く乾くことで、カールをキープします。ビューラーのキープ力が持続し、長時間ビューラー仕立てのまつ毛でいることが可能になります。油性成分を多く含む処方で、リムーバーでなければ落ちないものもあります。

どんな人におすすめ?

長さやボリュームを強調するのではなく、今あるまつ毛を活かす、ナチュラルメイクの方におすすめです。

どう違う?フィルムとウォータープルーフ 液の種類

どちらも落ちにくいタイプであることは変わりませんが、それぞれの特徴を理解すると、ストレスなくメイクを楽しめます。

フィルム

乾くと耐水性フィルムが形成され、まつ毛をコーティングします。水に強くにじみにくいのが特徴です。

「お湯でおとせるタイプ」のものは、38~40℃ぐらいでフィルムコーティングが溶ける設定になっています。

ウォータープルーフ

揮発性のあり、油膜が形成されるタイプです。

水に濡れてもにじみにくいですが、落とす際は専用のリムーバーが必要です。

代表的6種類 マスカラブラシの形状と特徴

マスカラを塗るのが得意でないという方もいらっしゃると思います。

私自身も、ブラシを代えると塗りやすくなったことがありました。特徴を理解し、自分の目的に合ったものを探しましょう。

ストレート型

まっすぐな直線のブラシです。ブラシの向きを気にすることなく、まつ毛に均等に塗ることが出来ます。細かい部分はつけにくいこともあります。

アーチ型

扇状に広がるまつ毛の形状に沿った形です。ブラシのカーブがまつ毛の形にフィットしやすく根元から滑らせることでつけやすくなっています。カーブの内側に液がたまり、ボリュームを出しやすいです。

コーム型

コーム=櫛(くし)のような形をしたタイプです。まつ毛を根元からしっかりとかせます。塗る方向が限られますが、重ね塗りしてもコームがとかしてくれるのでダマになりにくいです。

ロケット型

先端が細くなっており、下まぶたや目頭、目尻など、細かい部分にはつけやすいです。液が先端にたまりやすく先端部分を使うとボリュームが出せる反面、つけすぎて束になりやすいです。

ラグビーボール型

中央部分が膨らんでいて、その膨らんでいる部分だけでも塗れるため、塗りやすく、ボリュームを出しやすいです。ロケット型と同様に先端部を使うと細かい部分に塗りやすく、まつ毛が束になりやすいです。

 コイル型

金属または樹脂の棒の先端部分を、らせん状にねじきりした形状になっています。溝に液がたっぷりつき、根元にしっかり塗布できます。まつ毛美容液などに使われることが多いです。

補足

ブラシは形だけではなく、長さも重要です。自分の目のサイズと合わないと、塗りにくく感じることもあります。

ここ最近、私は短いブラシを使っています。使用するまでは、何度も塗る必要があり、時間がかかりそうという先入観があったのですが、実際使って見ると、細かいところも塗りやすく、結果早く塗ることも出来て、一石二鳥です!

まとめ

マスカラの基本的な塗り方やコツ、効果別や液別の種類、そしてブラシの形状を把握することで、シチュエーションにあったものを選ぶことが出来ます。

まつ毛の塗る場所によって使い分けるなど、複数使いもおすすめです!

マスカラの選び方や使い方を工夫し、ワンランク上のメイクアップを目指しましょう!