もう日焼けは怖くない!日焼け止めスプレーの効果とは?

みなさんは日焼け対策は万全ですか?日焼け止めは夏だけだと思われがちですが、実は紫外線は季節を問わず降り注いでいます。「日焼け止めクリームは塗ったことはあるけど、スプレータイプはどうなんだろう?」と悩んだ経験がある方もいるのではないでしょうか。

この記事では、日焼け止めスプレーの効果や正しい塗り方について紹介します。

選び方やクリームタイプなどとの違いも解説しているので、どのタイプを買えばいいか迷っている方は参考にしてください

日焼け止めスプレーの効果とは?

日焼け止めには、大きく分けるとクリームやジェルなどの液状タイプと、スプレータイプの2種類があります。
下の表に簡単に特徴・効果・使い心地についてまとめてみました。

日焼け止めのタイプ種類特徴・効果・使い心地
液体状タイプクリームタイプ
ジェルタイプ
ミルクタイプ
・テクスチャーはしっかり、こっくり
・塗り方によっては白浮きすることがある
・塗り直しの際に手が汚れてしまう
・しっかり予防をしたい
・塗り直しは必要だが、長時間の外出におすすめ
・持ち運びしやすい少量サイズはあまり無い
霧状タイプミストタイプ
スプレータイプ
・テクスチャーは軽め、さらっとしている
・広範囲に塗りやすい
・塗り直ししやすいが落ちやすい
・顔面や頭・髪にも塗ることができる
・短時間の外出や汗を多くかかない時におすすめ
・持ち運びサイズも販売されている

液体状タイプの日焼け止めでは、首の後ろや背中などの手が届きにくい場所に塗り残しが生まれやすいです。
しかし、手に出してから塗ることで肌への密着度が高いため、霧状タイプよりも効果を感じやすいとされています。

一方で、霧状タイプであれば、手が届きにくい範囲でも塗り残しなく、手軽に塗ることができます。

また、スプレーはクリームのように白浮きしにくいのも特徴です。髪や頭皮にも塗ることが可能なので、クリームやジェルタイプでは補えない部分への日焼け止めに向いています。

日焼け止めスプレーの効果が無いと言われる理由は?

日焼け止めスプレーは、クリームやジェルよりも塗った感触があまりないことから効果がないと思われがちです。しかし、スプレーも正しく使うことで効果を発揮しやすくなります。

特に、「SPFやPAの高いものを選んだのに効果がなかった」という場合は、正しい塗り方ができていなかった可能性があります。
日焼け止めスプレーの正しい使い方は後ほど解説するので、チェックしてみてください。

日焼け止めスプレーの選び方

スプレーを選ぶ際、下の4点を基準に選ぶと良いでしょう。

季節や出かける場所によって使用するスプレーを変える

季節や出かける場所によって使用するスプレーを変えると、日焼け止めの効果をより高めることができます。

日焼け止め・紫外線対策のおおよそは夏にされがちですが、紫外線は年中降り注いでいます。場所によっては、春・秋よりも夏、夏よりも冬の方が日焼けしやすくなっています。夏場のキャンプ場よりも冬のスキー場の方が日焼けしやすいとされています。

SPFとPAが高いものを選ぶ

レジャーシーンではSPFとPAの高さも重要です。

まず、SPAとPAとは何かを下の表にまとめました。

SPA・UVB(紫外線B波)※1を防ぐ効果指数
・1~50+までの数値は塗っていない状態比でどれだけ長い時間防止できるか
・指数が高いほど、+が多いほど防御効果が高い
PA・UVA(紫外線A波)※2を防ぐ効果を表す目安
・4段階の「+」マークで表示される
・「+」の数が多いほど、防御効果が高い
※参考:日本化粧品工業会 紫外線編

※1 UVB(紫外線B波):短時間で肌に赤みや炎症を起こし、黒化につながりやすくなる
※2  UVA(紫外線A波):一時的な黒化を起こし、長時間かけて肌の弾力を失わせる

海やスキー場、キャンプ場などより太陽光を浴びやすい場所では、SPFとPAが高いものを選ぶと良いでしょう。
SPFとPAの横に「+」表記が多いほど日焼けする可能性が低くなります。
たくさんの太陽光を浴びそうな予定があれば、+の表示が多いものを選んで塗ってください。

外出する時間で使い分ける

スプレータイプは簡単に塗り直せて便利ですが、水に触れたり汗をたくさんかいたりした後に再び塗れない場合、効果が長続きしません。
一時的に屋外へ出るときは日焼け止めスプレーを使用し、長時間外出する場合はクリームやジェルタイプと併用して使用することで、
より効果的に日焼けを防げます。

持ち運びでこまめに塗り直しをする

内容量が小さい持ち運び用があれば、外出先でもこまめに塗り直しが可能です。効果を長く保つためには小さい物をカバンに入れておくと便利です。
香りのついていない無香料タイプやスプレーにもガス缶タイプとミストスプレータイプもあるので、好みに合わせて選びましょう。 

日焼け止めスプレーのメリット

メリット

  •  メリット1:メイクの上から使える
  •  メリット2:手軽に塗り直しができる
  •  メリット3:広範囲に塗りやすい

クリームやジェルタイプでは、メイク後に2~3時間おきに塗り直すのは簡単ではありません。
スプレータイプであれば、汗で一緒に流れ落ちてしまっても、気軽に塗り直しができます。
クリームやジェルタイプに比べて、洗顔やクレンジング剤で落としやすいのもメリットです。

また、肌だけではなく、髪の毛にも使用可能な商品もあります。
髪も肌と同じく、紫外線を浴び続けると髪の傷みに繋がります。髪に直接スプレーをしてもベタベタすることもなく、固まることもありません。

しかし、髪の毛の全てをUVカットできるわけではありませんので、帽子やフェイスカバーなども合わせて使用することをおすすめします。

日焼け止めスプレーのデメリット

デメリット

  •  デメリット1:汗や水に弱い
  •  デメリット2:効果が持続しにくい
  •  デメリット3:カバー力が弱い

汗を拭いたり、水に触れたりすると日焼け止めが落ちてしまい、効果が下がります。また、一回の塗布だけでは長時間の効果は見込めないため、2~3時間おきに塗り直しが必要です。ウォータープルーフのスプレーも販売されていますが、同様にできるだけ塗り直しをしましょう。

また、軽く吹き付けるものなので、持続力やカバー力は弱めです。しっかりと日焼け止めをしたい場合は、クリームやジェルタイプと使い分けをすると良いでしょう。

日焼け止めスプレーの効果を最大限に活かす使い方

日焼け止めスプレーの効果を最大限に活かすための正しい塗り方や注意点をまとめています。ぜひ購入前・使用時の参考にしてください。

日焼け止めスプレーの正しい塗り方

日焼け止めスプレーの正しい使い方は以下の通りです。

  1. 肌を清潔にする
  2. 缶をよく振る(使用方法に記載がある場合)
  3. 肌から15cm~30cmほど離して、まんべんなくスプレーする

まず、どのタイプの日焼け止めでも、できるだけ綺麗な状態の肌に塗ってください。しっかりと効果を出すためには、汚れのない状態がおすすめです。汗や水滴、汚れがある場合は拭きとってから塗ることをおすすめします。

スプレーにより異なりますが、使用方法に「〇〇回程度振ってから」「上下に大きく振ってから」などの記載がある場合は、必ず書いてあるとおり振ってください。記載がある商品を振らずに使ってしまうと、効果が出にくくなってしまいます。

また、広範囲にまんべんなく塗布するためには、一定の距離を開けてスプレーをしてください。距離は商品によって異なりますので、商品に記載のあるとおりの距離をとるようにしましょう。
スプレーとの距離が極端に近いと、ミスト状態ではなく大きな液体の粒のまま噴射されてしまいます。必ず距離をとって使用してください。 

子供と一緒に使う際のポイント

最近では親子で使える日焼け止めも発売されています。1本持つだけで自分だけではなく、日焼けやすい子供の肌も守ることができます。

直接子供の顔に吹きかけることを避けたい場合は、一度手に取ってから顔に塗っても問題ありません。
スプレータイプだけでなく、ミルクタイプ・ジェルタイプもありますので、お子様に合ったタイプを選びましょう。また、購入検討時は下で紹介する「日焼け止めスプレーを使う時の注意点」や商品の裏面に記載の使用方法をご確認ください。

肌に疾患がある場合や肌が弱い場合は使用ができないものがありますので、医師と相談の上での購入をおすすめします。

日焼け止めスプレーを使う時の注意点

日焼け止めスプレーを使用する際は、以下のようなポイントに注意してください。

  • 吹き付ける際は換気をよく行い、吸い込まないようにする
  • 吹き出し口を肌に密着させて使わない
  • 顔にスプレーする際は目や口はしっかりと閉じた状態でかける
  • 日焼け止めは未開封3年、開封後1年程度を目安に使う

 顔に使用する場合、一度手のひらに出してから塗り広げるものと、直接顔に塗布できるものがあります。直接顔に塗布できるものかどうか確認後に使用しましょう。

手のひらに出して使用するタイプの場合は、化粧水や乳液の後に日焼け止めを塗布し、その後に化粧を始めてください。顔へ直接塗布できる場合は、ベースメイク後・メイク終了後に塗布しましょう。

効果をキープするコツ

日焼け止めが効果を発揮するまでには、肌に塗布してから15~30分程度かかるとされています。外出直前に塗布しても、効果発揮までに日焼けをしてしまう可能性があります。外出予定の15~30分以上前に塗布することをおすすめします。

 また、どの商品であってもこまめな塗り直しが必要です。可能な限り2~3時間おきに塗り直しをすると、効果が持続しやすいです。ムラなくたっぷり使用することで、日焼けしにくくなります。

まとめ

本記事では、日焼け止めスプレーの効果について解説しました。

日焼け止めスプレーは、手を汚さず、季節を問わず使用もしやすいので、手軽に日焼け予防が可能な商品です。
ただし、日焼け止めはどのタイプであっても、効果を発揮・持続をさせるには、こまめな塗り直しが大切です。

肌だけでなく、頭皮や髪を守るために日焼け止めスプレーを使用してみてはいかかでしょうか。